翔の会

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[リレーコラム] VOL.057

「寄り添うを考える」

夢ある街のたい焼き屋さん 主任

古屋 恵子(ふるや けいこ)

 フルヤです。『新しい古いの「古」に屋根の「屋」です』自分の名字を説明する時に何度繰り返してきた言葉でしょう。「古屋=コヤ」こう読む名字があることは翔の会に入らなければ知らないままで過ごしたと思います。 
 数週間前にこのコラムの依頼を受けました。「え…仕事で大切にしていること…??伝えたいこと…???」頭を抱えること数日、締め切り日を過ぎてようやくここまでたどり着けました。
 支援者の心構えと自己理解を深める研修に参加した時のことです。『支援によって人を変えてやろうという万能感を持っている。でも人はそう簡単には変わらない。だから腹が立つ』この言葉である利用者さんとのやりとりを思い出しました。
 Aさんは自己肯定感があまり高くなく、どちらかというと否定的に物事を捉えてしまう方です。成功体験を積み重ね自信を持っていただくことを支援の方針として2年近くが経過した頃だったと覚えています。やはり上手くいかないことがあって「どうして自分ばっかり…誰も認めてくれない」と怒りを露わにされていました。それを聞いて「スタッフがあなたのことをこんなに認めて評価しているのに、なんでわかってくれない。とても悔しい」と思わず言ってしまいました。Aさんはもちろん黙ってしまいました。今ならばAさんは受容して欲しかったのだとわかります。でもその時の私は「あなたを思って…」と言ってはいますが、ただ単に自分の気持ちを押しつけただけです。支援で変わったのではないかと勝手に期待し、望んだ姿が見えなかった自分が悔しかっただけです。Aさんに関わってきた時間を否定されたような気持ちがしたのだと思います。
 この出来事を思い出し、コラムを書くにあたってもう一度「利用者に寄り添う」ってなんだろうと考えてみました。けど明確な答えはまだわかりませんでした。なんとなく、目の前にいる人をしっかりと見て、その人と一緒の方向を向くことかな~くらいのぼんやりとした輪郭が見えてきたところです。
 人は経験によって変わっていけるそうです。今のこのぼんやりとした答えの形が変わっていることを楽しみに、明日も利用者と一緒に掃除します!

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