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[リレーコラム] VOL.059

<p><font face="ms 明朝, serif" size="5">「大切にしていること」</font></p>

児童発達支援センターうーたん 主任

佐藤 愛美(さとう あいみ)

 私は、法人内の入所施設で数年働き、3年前から児童発達支援センターうーたんで働いています。毎日、あっという間に過ぎていく日々ですが、「ででっぽう」の依頼を頂き、入所施設で出会ったメンバーさん達のことが頭に浮かびました。
  Sさんとは、日中活動時間帯に関わり、ことあるごとに「おやつ」と何度も同じ質問をしてきました。私は、その度に「まだです」「15時(さんじ)です」と答えていましたが、しばらくするとまた同じ質問があり、私も懲りずに同じ言葉で返答していました。そのやりとりはいつも何となく、終わっていました。ある時、Sさんと一緒にソファーに座っているといつもの質問が始まり、いつものように答えていましたが、Sさんの質問する口調は強く、次第に興奮していきました。私は、何を求められているのか分からず、しばらく黙って考えている(何も反応せずに)と、私の目の前に顔を出し、怖い顔で何度も同じ質問をしてきました。 「あっもしかしてSさん、今日のおやつは何って聞いているの?」と返すとキョトンとした表情で私を見つめ質問が止まりました。「気付けなくてごめんね」と伝えるとSさんの表情がほぐれたのがすぐに分かりました。
  それからは、作業中に寝てしまい、起きた後の「おやつ」は「おやついらないから、寝かせてくれ、作業がつまらない」、活動場所に来てすぐの「おやつ」は「おやつは何かな、よし今日も頑張るぞ」、作業しながらの「おやつ」は「あと、どのくらいやったらおやつの時間なの?」など「おやつ」の言葉1つでも、質問だけではなく、その時のSさんの状況によって伝えたい気持ちは、全く違うことなんだと分かり、Sさんの伝えたいことを想像し応えました。
  先日、朝の集まりで絵本を読むと、Kくんは満面の笑みを浮かべながらずっと絵本を見ていました。その瞬間「面白いね、楽しいね」という気持ちが通じ合い、とても嬉しかった出来事でした。 
 自分の気持ちや感じていることを言葉にして伝えることはとても難しいです。毎日、子どもたちの、言葉や行動、表情、しぐさなどから今どんな思いで、何を感じているのか、どうしたいと思っているのか、想像しながら対話をしています。どんなことにも思いがあり、その思いを分かりたい、そのためには、私たちの感じ方、捉え方、受け取る力を養うことが大切だと感じます。「どんなことがあってもついていくよ(分かろうとしたい)」という気持ちを持って日々子どもたちの思いに寄り添って応えていきたいと思っています。人と通じ合える喜びは大きく、きっと生きていく力にもなると思います。 
 子どもたちは毎日元気いっぱいに遊んでいます。エネルギー溢れるうーたんにぜひ、遊びに来てください♪

社会福祉法人翔の会

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